東京湾遊漁船協同組合「マコガレイ稚魚放流」東京水域で初

組合員の手で放流された

マコガレイは江戸前の貴重な資源、また冬の風物詩とうたわれた昔からある釣りもの。往年のカレイ釣りファンから子どもまで多く参加する、江戸前カレイ釣り大会が毎冬実施されている。これを主催する、東京湾遊漁船協同組合が初めてマコガレイ稚魚放流をおこなった。

小指サイズの稚魚4月4日(火)、羽田沖拡張部周辺の水域で稚魚1万尾を放流した。これは公益財団法人神奈川県栽培漁業協会で100日ほどかけて育てられたもの。7尾のサイズを測ると35~43ミリで平均39.1ミリ。採寸中、計測器の上でピッチピチと元気に跳ねていた。

カレイの生態は不明な点が多く、捕食するエサによって育ちは違うが、1年で10センチほど、3年で20センチくらいになると産卵するそうだ。

東京湾の干潟は9割が消滅。環境改善のため、人工的に砂を入れ浅くした場所がある。ここではマゴチやシロギス釣りで荒食いがあり、産卵に来ていることがうかがえる。環境が整ってきたということで、当日の放流場所になった。

今回は急きょ稚魚の入手が決まったことと、稚魚が小さすぎたため、そのサイズに合う調査用タグの用意が間に合わずそのままの放流となったた。しかし、次回からはタグを付け、生態調査をしていくという。

「稚魚の入手が困難だったが、〝やっと〟手に入れることができた。念願かなって、東京湾の東京水域では初めて実施できました。毎年開催されている、江戸前カレイ釣り大会は、釣れなくても続けてきました。一時期減ったハゼやアナゴは最近増えてきているので、カレイも復活してほしい。道ができたら来年、再来年とやっていきたい。育てていくことが必要ですね」と理事長の飯島正宏さんは、将来江戸前カレイが増えることに期待を込めて話していた。

〈週刊つりニュース東京本社・宮﨑千恵〉

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