
9月10日(日)、外房片貝で第23回九十九里漁協沖釣大会=九十九里漁業協同組合主催=が行われた。当日のみポイントが全面解禁され期待十分。エサは活イワシを使用し、ヒラメ1尾の重量を254人が競った。〈本紙・宮﨑千恵〉
午前4時半に片貝漁港第二泊地魚市場で受け付け開始。会場のテントではカニ汁が振る舞われ、少し肌寒い朝にやさしいサービス。5時すぎ、開会式でルール説明があり、喜美丸は参加者20人を乗せて出船。航程30分でポイントに到着。小栗山勝彦船長から「エサのイワシが動かなくなるくらいに持ってからハリを付けて下さい」と、ていねいに説明があり、スタートとなった。
まずは、大野晃さんに1尾目。船中あちこちで竿が曲がり、仲乗りだけではタモ取りが間に合わないほど。隣同士で協力する場面も。
左舷ミヨシの野田実さんは、コンスタントに上げている右舷ミヨシの友人2人に負けじと、どんどん追い上げ、8尾まで数をのばした。
大会参加5回目の黒川良人さんは「なかなか上位に食い込めないんですよ」と、1キロ級を連続でゲット。
何度か大物が期待された引きはあったが、バレたり他魚種のスレ掛かりだったり。そんななか、船中最大となる1尾を上げたのは大野さん。「美味しいエサを食べたいな、と魚の気持ちになって釣りをしているだけです」と話す。
10時に規定量のエサが終了し納竿。釣果は0.5~3.6キロを1~9尾。「エサがあったらもっと数はでたけれど、型もよくいい釣りができましたね」と船長。後半はイナダが掛からないように、なるべく早く仕掛けを落としたり、それぞれの工夫が見られた。
検量完了後、プレゼンターとしてゲスト参加の永井裕策さん、阪本智子さん、波木井桃子さん、みっちぃのMCで閉会式。オークションやジャンケン大会と続き、それから表彰式が行われた。
優勝は西岡順さんで5170グラム。「お酒を御神酒として海にまきました。念じれば、ヒラメも釣れます。使用した仕掛けはアタリがでやすかったです」と話す。一方、2位の石井慎治さんは「御神酒は飲んでしまいました」 と釣り方ではないところで差がでたのだろうか。さらに、3位には「魚の気持ちになる」と言っていた大野さん。
入賞者たちのコメントに、永井さんは「ユニークな人たちが入賞しましたね。九十九里沖は、これからが本番。潮が動かず渋く、動かしてアピールしても、食いが浅くハズれが多かった。それでも魚影は濃く、今年はイワシが多いのでチャンスです」と締めた。抽選会ではたくさんの賞品が用意され、持ちきれない人も。
盛況のうちに終了した。10月に片貝沖のヒラメは全面解禁になる。予約を開始しているので、問い合わせをしてみては。
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喜美丸