
10月2日(月)、第38回G杯争奪全日本がま投キス選手権=主催がまかつ=が、愛知県田原市の堀切海岸で開催された。全国6会場での予選を勝ち上がった27選手とシード3選手の合計30選手が出場。予選3試合を勝ち抜いた選手6人による決勝戦では、渡辺慎二選手(宗像市)が、2位に1尾差という混戦を制して見事初優勝を果たした。
当日は朝から風速7メートルの強風と雨で最悪なコンディション。予選は抽選で10人ずつA、B、Cの3組に分かれる。午前5時50分スタート。各ブロックで90分、3試合の総匹数で各組上位2選手が決勝に進む。全国の兵(つわもの)たちが予選から熱い戦いを繰り広げた。
A組は米田和人選手が13尾、本間剛選手が10尾。B組は渡辺慎二選手が9尾、駒澤之也選手が8尾。C組は高橋明男選手が11尾、真木志郎選手、上井哲男選手、大野正浩選手が9尾で並び、総重量差で真木選手が予選を突破した。
午後12時30分決勝戦開始。午後も強風と2メートルはあろう大波が選手を苦しめる。そのなかでも決勝に上がった歴戦の達人たちはキスを掛けていった。
午後2時、決勝戦終了。渡辺慎二選手が、後半怒とうの追い上げで、合計6尾を上げ見事優勝した。
渡辺選手は第36回大会2位、第37回大会3位という好成績を残しており、今回で3大会連続表彰台を達成。今回の初優勝が決まった瞬間は「やったー」と両手を天高く上げ、表情は感極まっていた。
決勝戦では4色(1色25メートル)を投げ、3色を重点的に攻める。流れが緩むポイントでキスのアタリを待った。前日には孫の南帆(みなほ)ちゃんと詩月(しずき)ちゃんからスマートフォンに「じいじ頑張れー!」と激励の動画が届いて、優勝の原動力になったとのことだ。
なお2位は5尾で本間剛選手。3位は4尾で駒沢之也選手だった。
〈週刊つりニュース中部本社・鈴木〉