
12月6日(土)、内房・勝山で「2014ステファーノグランプリ決勝大会」=シマノ主催=が開催され、庄幸丸に乗り取材した。前日までの強風で海況が落ち着かない中、各予選を勝ち抜いてきたツワモノたちがデッドヒート。抜きつ抜かれつの展開で、鶴岡克則選手が50尾の好釣果で優勝した。
〈週刊つりニュース東京本社・杉田研人〉
決勝参選手が勝者を囲む

厳しいコンディションの中熱戦が繰り広げられた
受け付けを済ませ午前6時、釣り座の抽選が行われると、庄幸丸には各予選のトップ通過者や前年度3位、一昨年度優勝者が四隅に固まり、早くも激戦の予感。
開会式を終え7時に出船。開始のブザーが鳴り各船一斉にポイントに向かう。釣り場は浮島から南側の近場。水深は10~15メートルと浅く、小型が多いうってつけのポイント。
しかし、船長が「夜中2時半まで吹いていた」という海。波は高く底を取るのも難しい様子。右に左に揺れる厳しいコンディション。
終盤猛追し船中2位の石井選手
そんな序盤に抜け出したのは右舷ミヨシ2番の石井康夫選手。隣の前年度3位・田渕雅生選手と競うように上げ、開始1時間足らずで両選手ツ抜け。高波も何のその、快調なペース。
38尾で船中3位の小菅選手
一昨年度優勝者・三石選手
10時、鶴岡選手が一抜けし40尾を数えたころ、次頭とは10尾以上の開きがあった。しかしここから石井選手の猛追撃が始まる。ダブル2連発で一気に差を詰めると、その後も追釣。
同舷同士、離れているとは言え、釣果の度合いは互いに分かる。意識し合いながら、最後の最後まで誘い続けてタイムアップ。
総合入賞者
閉会式では、各船の1~3位の発表があり、総合順位の表彰へ。船中のシーソーゲームを制した鶴岡選手が総合でも優勝の栄冠に輝いた。
試合後のインタビューでは「釣り座に恵まれ、それがプレッシャーになったが、この大会のため準備してきたので結果が出てよかった」と喜びを爆発させた。釣果については「キャストしてツブ根を探し、根の手前に落として拾い釣りしていったのがよかった」とコメント。
一方、47尾と全体で2番目の釣果だった石井選手は「これが大会の面白さ。また挑戦しますよ」とにこやかに勝者を称えた。
2014スティファーノグランプリ決勝大会 総合結果 (各船1位横取り式) |
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順位 | 氏名(敬称略) | 尾数 | 船宿 |
優勝 | 鶴岡克則 | 50 | 庄幸丸 |
2位 | 大野浩司 | 39 | 宝生丸 |
3位 | 鈴木康一 | 37 | 利八丸 |